ローバーミニ1.3i マルエヌオープントップのレストア 後編

前回マルエヌオープントップの補修用に使えるかも?とイチかバチかイギリスから取り寄せたBritax社製キャンバストップの補修用生地。届いてみたら形状はマルエヌと完全一致だったのに、サイズがちょっとだけ小さい。。。一度はこのまま闇に葬ろうかと思ったりもしましたが、他に手はないのでなんとかマルエヌの張替えに流用出来ないか試行錯誤してみることに。

冷静に採寸してみるとマルエヌと比べて横幅が20mmほど小さい事が判明。左右各10ミリ、長さも同じぐらい短いのですが、これは以前マルエヌが縮んで閉まらなくなったときにルーフの取付穴を開け直し、15ミリほど手前にオフセットしてあるのでちょうど良さそう。

ちょっとなんとかすれば使えそうな気がしてきました。

ひとまず、マルエヌのトップカバーとアンダーカバーを分離、トップカバーを後戻りできるよう慎重に剥がしてみることに。

以前やっつけで補修したシートが痛々しい。。

ところがいざ剥がしはじめると接着剤がべったりでちょっとやそっとでは剥がれず、スクレーパーとペンチを使って力技で剥がす様な状況。。。この時点で既に後戻り出来ないことに(汗)

完全に剥がれた頃にはもうボロボロ。

前後のプレートをつないでいた左右の樹脂製の薄い帯も経年劣化で既に折れており再利用不可。

肝心の前後のプレート、特に前側はサビサビの状態でしたが、もっとサクサクでミルフィーユ状態を想像していただけに原形が残っていたのは嬉しい誤算。

サンダーでガンガンサビを落とし。。。

補修用の表皮にあわせ思い切って左右10ミリずつカット。

パテで穴を埋めて。。。

ペーパー掛け。

イサムのウレタンスプレーで塗装。

新しい表皮を慎重に位置決め、プレートに接着。

前後のプレートは樹脂の帯の代わりにステンのワイヤーでつなぐことに。

角は上からパッチを当ててこんな感じに処理。

それとなく形になってきました。

キャンバストップとボディとのシールはホームセンターでこんなものを発見、色が茶色でちょっと残念ですが、やわらかさはもともとマルエヌオープントップに使われていたものと遜色なくいい感じです。

装着してみると、なんとまあパーフェクトな仕上がり!生地の素材もビニールレザーながらビニールっぽさがなくマルエヌより上質な感じでGoodです。

雨漏りも完全に止まって長年の悩みがまたひとつ解消されたのであります。

オープン時もいい感じ。

ちなみに多くのマルエヌオーナーがかかえる、レバーが保持出来ずに下がってしまうという症状についてはこんなストッパーで対処しています。

片手で簡単に操作できるのでスマートです。ちなみにこれ、ホームセンターで揃う材料だけで構成されております。